2009年08月14日

36 お盆小浜ダウンリバー〜後編〜(遠敷川1◆84)

水位:2.09m(遠敷) 気温:24℃(小浜) 天気:曇り
区間:見昌寺橋〜鵜の瀬(約2.0km) 所要時間:約0.6h メンバー:ソロ


 今日は夕方にお墓参りがありますが、それまでフリーです。昨晩からまた雨続きでお隣を流れる南川はさらに10cmほど増水していました。

 昨日の日記に書きましたが、南嶺小浜には南川の他にもう一本、北川という川が流れています。南川は二級河川なのに対し、北川は一級河川。この扱いの違いに、なんか期待するやないですか。しかしながら、一昨年車道沿いににちら見した印象では、下流域は田園地帯を流れる用水路みたいな川で、水量があまりに少ない。そこで一度は下りたい川リストから外れたんですが、後に興味深い伝説の存在を知ることになります。
 ※現在はさらに候補が増え、源流部の天増川、寒風川も一度下ってみたいと思ってます。

 それが「鵜の瀬」でした。あをによし奈良は東大寺二月堂の「お水取り」と対をなす、「お水送り」の舞台です。水中洞窟から地下水脈を通って、一ヶ月かけて若狭から奈良まで閼伽水が届けられるってロマンを感じるやないですか。ただしこの「鵜の瀬」、北川本流ではなく支川遠敷川にあります。ちなみに「遠敷」は「とおじき」ではなく、「おニュー」と読みます。

 遠敷川は、百里ヶ岳(931m)を水源とし、福井県小浜市上根来を北上し、小浜市国分にて松永川を合わせ、小浜市高塚にて北川左岸に注ぐ、北川水系の一級河川です。下根来の「鵜の瀬」では毎年3月2日にお水送りの行事が行われています。また、またの名を、音無川、鵜の瀬川ともいいます。

 分水嶺、針畑峠を越えた先には先日下った針畑川が流れています。針畑の源流部、小入谷(おにゅうだに)とは関連がありそうですね。
 ふだん水量の少ない川の、しかも支流ですから、チャンスはかなり限られているでしょう。まあダメなら鵜の瀬でちゃぷちゃぷ水遊びでもして帰ろうととりあえず行ってみることにしました。若狭悠々亭からは約8kmという近さです。

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 川はえらい濁りが入っていて、写真で見た景色とちょっとイメージが異なりますが、何とか下るだけの水量はありそうです。

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 下根来(しもねごり)地区を下見しながら遡上。車道から川が近く、川相のチェックはイージーでした。集落の外れにさしかかり、高低差が出てきたなってところでやっぱりこいつが出てきました。

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 ここから上流は地図を見た限り砂防堰堤のラッシュです。今回のコース設定では鵜の瀬は絶対に外せないと思ってましたから、上限はここらにしといたほうがいいでしょう。



 ということで下見はここまで。プットイン地点探しに入ることにしました。
 堰堤の直下は降りられないことはありませんが、2m強の垂直の護岸壁で固められ、わんこと一緒ではちょっと面倒。その下流部は管理釣場的な川相(段差が等間隔で発生)になっていて、間違いなく入川道があるはずですが、川沿いが集落になっていて、ここを通り抜けるのも気が引けます。じりじりと下流へ下がり、結局見昌寺橋の下をプットイン地点に設定しました。


より大きな地図で 遠敷川(見昌寺〜鵜の瀬) を表示

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2009年08月13日

35 お盆小浜ダウンリバー〜前編〜(南川1)

水位:0.77m(和多田) 気温:28℃(小浜) 天気:曇り時々晴れ
区間:中名田橋〜中井橋(5.1km) 所要時間:1.0h メンバー:ソロ


 迎え盆の儀式は朝7時に終了。
 ただいま「若狭悠々亭」に滞在中。ここ、福井県小浜市には南川水系と北川水系の2本の川が流れています。雲浜小浜城の北側に注ぐのが北川、南側が南川という、覚えやすいことこの上ないネーミングですね。
 若狭悠々亭は南川沿いに建っており、徒歩3分程度で川に出ることができます。こういう場所だと、川へは「遠征」というよりは、「散歩」の対象として気軽に足を運ぶことができます。朝食後、ちょっと軽く漕いできますわとラナと一緒に中名田橋へ。

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 鮎釣りの盛んな川なので、念のため事前にクルマで下見してきましたが、人の気配はほとんどありません。つい先ほどまで雨が降っていたからなのか、時期的・時間的なものなのか分かりませんが、いずれにせよほぼ独占状態なのは間違いなさそうです。
 出発は8時半過ぎ。
 水量はちょい多めです。前回(07年)の水位(0.67m)では浅瀬でところどころ底を擦りましたが、今日(0.77m)はコース取りに気を遣う必要がありません。快適です。



 このあたりは山深く川原も少なく、車道からアクセスしづらい区間が続きますが、川幅広く勾配は緩く障害物もなく、ゆったりとした流れが続いています。瀬のクラスは二級未満。あくびしながらのんびり、ゆったりと流れていきます。

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 川の水は少し濁りが入っていますが、浅瀬なら底までクリアで感動的な眺めを作っています。魚影も濃く、ゆっくり泳ぐカワムツの群れや大きなウグイ、矢のような速さでストップ&ゴーを繰り返す鮎の姿も見えました。



 悠々亭では屋外でリードに繋がれ、完全に腐っていたラナもよい気晴らしになったみたいです。

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 基本的にはだらだら流れて問題ありませんでしたが、一箇所だけ痛そうなポイントがありました。流心が左岸に寄っている場所に、竹が何本か倒れ込んでコースを遮っています。ポーテージも可能ですが、エディーキャッチ&フェリーグライドで回避。

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 遊べそうなスポットを探していましたが、あいにく見つからないままに相生橋へ。この橋には床止めがありますので左岸ベタベタから滑り落ちて回避。

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 9時半過ぎ、ゴールの中井橋が見えてきました。下見時にはなかった釣竿が5本くらい固まって並んでいたので、手前で上陸。

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 車道に上がったところでちょうどやって来た嫁さんにピックアップしてもらいました。
 霧が晴れ、雲の隙間から僅かに青空が覗く。気持ちよい朝の散策でした。

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2009年08月11日

34 お盆献血ダウンリバー〜後編〜(高時川1◆83)

水位:0.67m(川合) 気温:30℃(虎姫) 天気:晴れ
区間:中川原橋〜下丹生(約5.7km) 所要時間:約1.0h メンバー:AZmax, けんぼー

 最近は夜中の3時や4時に目が覚め、眠れずにそのまま起き続けるという生活パターンが続いていますが、この日も疲れているはずなのに4時頃に起床。後ろからラナが暑い暑いとハアハア言ってプレッシャーをかけてくるので仕方なくエアコンをかける。

 地元局のラジオを聞きながら、昨日の針畑の写真をPCで整理していると、俄かにクルマがグラグラ横に揺れました。
 えっ、地震!? 横に停めてあるマックスのクルマを覗くと二人ともぐーすか寝てます。大したことないかと思った瞬間、タイムリーに地震速報が流れ始めました。
 静岡で震度6。でかっ。最初に思い浮かんだのは川崎の家に置いてきた扶養家族(カブトムシ)。ついで土砂崩れ、津波などの災害。想像を膨らませていくうちに睡魔に襲われまどろんでしまいました。

 再び気が付くと周りはすっかり明るくなっていました。なぜかラジオは放送が途切れていて、ザーッという雑音を流し続けています。ちょっと気になりましたが、それ以外は何も変わらない朝でした。

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 コンビニで買っておいた朝食を平らげ、早速川の下見に向かう。昨晩着いたときには不気味で恐ろしい、という印象でしたが、早朝の高時川は朝日に煌き、優しく暖かく迎えてくれました。

 高時川は、栃ノ木峠(538m)を水源とし、湖北地域を南流…、…姉川に注ぐ、淀川水系の一級河川です。
 姉川との対比で別名妹川とも、また上流部は丹生川とも呼ばれています。水源の栃ノ木峠は、淀川水系最北端に位置しています。淀川といえば、一般的には南郷洗堰から大阪湾までを流れる川をイメージするかと思います。全長は約75kmと、関西圏を代表する河川としては決して大きな川ではないと思ってましたが、起点を高時川の水源から考えてみると、とんでもなくでかい川なんやなあと今さらながら驚かされます。

 川沿いの道はやたらきれいに舗装され、川の蛇行は完全無視、いくつものトンネルをぶち抜いてショートカットしています。交通量はほとんどなし。ダム絡みでしょうね、おそらくは。
 旧道と思しき道に架かっていた八田部橋から川を覗いてみました。緑のトンネルの中を清流がさらさら走る、素敵な光景がありました。薄靄がかって水深がはっきり見えませんが、漕ぐのに問題ないだけの水量はありそうです。

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 川相を確かめながら、トンネル地帯を抜ける。さらに上流部へ向かうとtomoさんの言っていた六所神社に到着。当初の計画ではここからさらに遡上して、漕げる水量があるところまで下見しようと考えていたんですが、あいにく土砂崩れのため通行止めでした。ガーン。

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 それにしても、半年間丸々通行止めって…。よほど大規模な崩落なのか、それとも早期復旧する気がないのか、ダム工事と関係があるのか。R365から迂回して源流部から入るという方法もありますが、さすがにちょっと面倒なので却下。
 結局、tomoさんが下ったのと同じコースで行くしかありません。が、中川原橋上流に釣竿が入っていたので、慮ってこの橋から下流をコースに設定しました。

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【番外編】姉川下見編(高時川続き)

 回送が終了したのは11時頃。
 姉川の戦い(信長VS浅井長政;1570年)や賤ヶ岳の戦い(秀吉VS柴田勝家;1583年)と並ぶほどの熾烈な戦いとなった(?)「高時川の戦い」では全力疾走で敗走したため、おかげで時間はまだたっぷりあります。

 tomoさん曰く、「時間的に姉川もいけますよ。水位的にギリギリいけるでしょう」というお話をいただいていたので、姉川に向かうことにしました。そもそもtomoさんは、KYOKOさんが下った記録を見て現地まで足を運ぼうという気になったらしいです。そう言われてみれば確かに“KAYAKER'S HIGH!”で姉川の記録を読んだ記憶がありました。しかし、さすがに詳しい内容までは思い出せません。

 高時川の支流杉野川沿いにある温泉「己高庵(ここうあん)」(けんぼーが情報チェックしてました。こういうとこさすがです)で体を清め、道の駅「伊吹の里」で昼食を取り、現地へ向かいました。
 同じ水系(高時川は姉川の支流)なので、すぐ近くやろと高を括ってましたが、目的地は姉川ダムのさらに上流部にあり、なにげに結構遠かったです。
 しかしダム下の姉川の流れは細く小さい流れで、高時川の数分の1しかありません(放流量はたったの1t程度)。私だったらこの流量を見て、上流に行くまでもないと即見切りをつけるでしょう。それをわざわざダム上まで足を運び、新たなコースを切り開いたKYOKOさんは本当にすごい方だと思います。

 長い長いトンネルを抜けると、そこは温見親水公園でした。

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 公園最北端の温見橋から川を下見。温見橋観測所水位は現在0.06mです。下見名目での訪問ながら、あわよくば下っちゃいますか? と思っていましたが、下るにはあと20cmはほしいです。
 それにしてもここ、本流のど真ん中に木の枝が入っちゃってますが、こういう状況(手前にエディーがなく上陸不可で他にルートがない)ではどうやって乗り越えたらいいんでしょう。

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2009年08月10日

33 お盆献血ダウンリバー〜前編〜(針畑川1◆82)

水位:-0.47m→-0.44m(中村) 気温:27℃(南小松) 天気:曇り時々雨
区間:砂防堰堤〜安曇川出合(約1.2km) 所要時間:約1.4h メンバー:AZmax, けんぼー


 土曜日からお盆休みに入りました。当初の関西に帰省しない予定から、福井の迎え盆だけ参加する→いややっぱり帰省すると計画が二転三転し、結局土曜日深夜に嫁の実家目指して出発しました。
 福井のイベントは13日。時間的に結構余裕ができることになりますが、このまま実家で無為に時を過ごすのも不憫かなと思った慈悲深き妻の厚意により、フリータイムを二日間いただきました。しかもいつの間にやら旅の仲間まで手配してくれてました。

 行き先は四国で考えていました。日曜日中に出発すれば確か2,000円くらいで行けるはず。
 しかし、突然の熱低襲来。よりによってこのタイミングで…。水位計を見て、こらあかんわってことであえなく断念しました。
 第二希望は紀伊半島。しかしここも24時頃から水位が跳ね上がり、危なっかしいので断念。
 なんやもう、行けるとこないんちゃうんと気持ちが折れかけましたが、ケータイ駆使してあちこちの水位計を覗いていると、どうやら日本海側は比較的影響が小さいことが掴めました。日本海側といえば、滋賀県にぜひ下ってみたい川がありました。

 ハリー(針畑川)です。
 針畑川は、百里ヶ岳(931m)を水源とし、滋賀県高島市朽木小入谷(おにゅうだに)より南東に流れ、京都市左京区久多川合町にて久多川を合わせ、大津市葛川梅ノ木町で安曇川左岸に注ぐ、淀川水系の一級河川です(幹川流路27.4km,流域面積76.2ku)。
 ※H19年度までは幹川流路38.3km,流域面積75.6kuで表記。


 天気予報を調べると、一日中弱雨続き。よし、これならいけるかもと鯖街道を目指しました。今回の旅の仲間、アズマックスに行き先確定の連絡をしたのは早朝4時半頃。かくして湖西道路真野ICで落ち合い、8時半頃に現地到着。
 この川についてはデータ収集を怠っておりましたため、まるで情報がありませんでした。こっち(関西)ではネット環境がないのでどうしようもなく、つまり手ぶらだったわけです。
 梅ノ木の前川橋から遡上するといきなり渓谷部(奥山渓谷?)。左半円状のカーブを曲がり、続いて左にカーブしたところにそれは見えました。

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 巨大な堰堤です。ポーテージルートを確認するために川へ下りる道を探しましたが、あるはずの道が見つかりません。たいていは堰を建設する際に作った道が残っているはずなんですが…。車道上では生い茂る枝葉に遮られ、堰も川もまったく見えない状態なので、何としても入川道を見つけてやる必要があります。
 少し上流にある針畑大橋を探ってみましたが、ここにも川に下りる道はありませんでした。無理やり川まで下りてみましたが、川岸沿いにも道はなし。

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 しゃあないので、このへんが堰堤だろうと目星をつけ、思い切って急斜面を下りてみました。ちなみに格好は半袖、短パン、サンダルです。ナメてますね。せめて靴くらい持ってくれば良かった。
 予想通り堤の真上に到着。

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 このタイプの堰堤は初めて見ました。たぶん砂防目的でしょう。



 この堰堤、どうやら巻いて下に降りる道がなさそうです。また魚道もないので、川への再エントリールートは約5mの高さから落下するしかないように思われます。
 カヤックはアルパインエントリーが使えそうですが、真下はコンクリが飛び出しており、あまり水深がありません。飛ぶのに慣れていないと底にぶつけて腰をやられそうです。

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 ダッキーは備え付けのロープを使えば人とフネとを別々に降ろせそうですが、ラナをどうやって運ぶか、どうにも思いつきません。唯一考えられる手段は、カヤックと同じくアルパインでラナを乗せたまま落ちることですが、さすがに気が引けます。結局、今日のパーティでこの堰を越えるのはムリという結論に至りました。

 ポーテージするとなると、堰堤の直前で上陸し、左岸の崖を車道まで直登するか、比較的上がりやすい針畑大橋の上流部で先に上がるかして、その後車道を歩いて堰堤下で再び入渓という方法が考えられます。
 そこで次は堰堤下の道探し。やっぱり見つからないので、さっき同様に崖を直降して確かめました。

 その後、さらに上流部を下見。針畑大橋の次の橋までのxkmで渓谷部は終了。すべて下見できたわけではないのでおおよその印象ですが、ここから上流の針畑川は穏やかな川相となります。支流の久多川にも少しだけ足を運びましたが、こちらは水量不足で航下はNGでした。よって本日のプットインの上限は久多川との出合(川合町)となります。ここらはさっきの堰堤周辺とは雲泥の差で車道と川との高低差はほとんどなく、プットインは非常にイージーです。

 ここまでで第一案として、次のコースが考えられます。

 久多川出合〜砂防堰堤(ポーテージ)〜安曇川出合

 このコースでの課題は、堰堤のポーテージにかかる負荷をいかに低めるか、です。針畑大橋上流部で上陸するのが一番マシかなと思いましたが、他に道はないかと橋の旧道を探し歩く。

 残念ながら道は見つかりませんでしたが、別の発見がありました。

 「ラナ父さん、足についてんのヒルとちゃいますか?」
 「マジで? うわ、ホンマや、気持ち悪う〜」

 急いでクルマまで戻り、ライターの火で落とす。しかしすでに何ヶ所も咬まれていて、幾筋も血が流れてました。
 やられたのはおそらく三回目の直降時、堰堤下の下見時です。くそ、油断した…。最初の二回は警戒してたんですが、何ともなかったので最後の下降はノーチェックでした。
 この川、ヒルが出るのね…。「せいすい」を買いに道具屋へ行かなければ…。
 「せいすい」こと卓上食塩は、コンビニにちょうど三つ置いてありました。思いっ切り本来の用途外目的ですが、ためらいなく買い占めることにします。しかし、手足泥だらけで、足からあちこち流血して、塩ばかり三つも買おうとしてる三十路のおっさんって、何だか悲惨な絵ですなあ。

 この後は安曇川本流の下見。安曇川は以前(06年)の真冬に曙橋〜前川橋を下ったことがありますが、針畑川との出合以下は白地図状態です。針畑に比べると川幅も広がり、車道との高低差もなくなるので下見は楽勝かと思いきや、道から離れていたり、茂みに覆われていたりでなかなか見えません。上陸可能地点も意外と少なく、なるべく短めに取りたかったんですが、結局村井橋までとなってしまいました。

 コース設定の第二案は以下のとおり。

 砂防堰堤下〜安曇川出合〜貫井堰堤〜村井橋


より大きな地図で 針畑川(久多川合〜安曇川出合) を表示

 久多川出合からではちょっと長すぎると判断し、件の砂防堰堤までの区間をカット。ただし第一案の課題であったポーテージはクリアできます。メンバーで協議の結果、第二案を採用しました。

 懸念していた雨がついに降り始めました。ちょっと急いだほうがええなあと思い、安曇川の下見は栃生橋、村井橋周辺だけで終了。いよいよ、ダウンリバーの準備に取り掛かりました。

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ニックネーム ラナ父 at 17:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 近畿>針畑川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

33 安曇川本流編<針畑川続き>(安曇川1)

区間:安曇川出合〜村井橋(約6.2km) 所要時間:約2.1h

 出合でしばらく休憩してから再出発しました。安曇本川の流量は、針畑と同程度か気持ち少ないくらいでした。つまりこの先水量は倍増しているということです。10tくらいはありそうです。


より大きな地図で 安曇川(曙橋〜村井橋) を表示

 この先も全員が初めて下るセクションですが、クルマで栃生橋から下見している際にこんなやり取りがあり。

「なー、確かtomoさんが昔KYOKOさんらとこのセクション下ってたよなあ。いつやったっけ?」
「うーん、去年でしたかねえ」

 ケータイから「カヌーイストなラガーマン」を検索してみました。

「去年、去年…。あ、あったわ。3月末に下ってはるわ」

 ケータイ機能の関係でテキストしか閲覧できませんが、ざっと読み直してみました。

「どうですか?」
「うーん…。テイクアウトは村井橋にしてはるな。あと、針畑出合から下で3回沈脱してはるわ」
「…」
「それくらいしか分からんなー」

 まとめますとこんな感じでした。

 ・ナガラよりマイルド(?)
 ・テイクアウトは村井橋
 ・針畑出合から3回沈脱
 ・堰堤(貫井堰堤)越えあり
 ・テトラ絡みの瀬あり(ポーテージ)

 まあこれだけ情報があると心強い。
 川幅は倍以上に広がり、その周りには川原もあるので、視界は極めて良好です。

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 針畑のときとは比べものにならないスピードで貫井堰堤まで着いてしまいました。

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 堤高は5〜6mくらい。まあセオリー通りポーテージですね。
 右岸に魚道が設置されていますが勢い良く水が溢れ、危険なので使えません。また、車道に繋がる道は鉄扉で閉ざされています。左岸は崖状。下りる階段がありますが、2m弱ほど降りた先の道端が30cm程度しかない上、コケやら土やらで起伏ができて危険なことこの上ない。少なくとも歩くための道ではないみたいです。その他の巻き道は、なさそうです。
 ということは、降りる道がない…?
 そんなわけないやろ〜と三人でもう一度探すと、見つかりました。

 げっ、はしごっすか…。ラナが下りられへんやん…。しかし、この他に下りる手段はなさそうです。

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 人間は楽に降りられますが、問題はラナをどうやって運ぶかです。第一案は、ダッキーの両端をロープで繋ぎ、エレベーターのように下降するというもの。しかし著しく安定性に欠けるので、もしラナが動くと転落リスクが高い。第二案は、ラナと自身を繋いで左岸の30cmのへりをカニのように伝い歩きするというもの。しかしラナが落ちた場合、壁にへばりついている体勢で堪えきれるかどうか甚だ疑問です。決め手がなく途方に暮れているところに天の声。

 「階段の下のところにダッキー立てかけたらどうですか?」

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 うむ、高さはちょっと足りないが何とかいけそうではないですか。それでいってみよう。このアイデアに最初に思い至ったのはけんぼーでした。やっぱり。
 ラナには傾いたフネに向かって50cmほどジャンプしてもらい、傾けたフネに飛び移ってもらいました。これで全員無事にポーテージ。

 ところでこの貫井堰堤、発電のため取水しており、堰から下流は水量が半減していました。せっかく水量が増えたのに、また針畑のときに戻されたみたいです。
 後で調べたところ、最大取水量は5.57tとなっていますが、実際は堰の構造上4.27tだそうです。過去にデータ改竄(約40年間!)発覚して問題になったことがあるそうで。



  堰の下は川筋が二又に分かれていましたが、左岸側には釣竿が出ていました。今日初めてです。水量の少ない右岸側を通って回避。

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2009年08月03日

【番外編】川太郎、1歳!

 川太郎は1さいになった!

 自力で「つかまり立ち」ができるようになった!
 「伝い歩き」をおぼえた!

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 食い意地が5ポイント上がった!

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 「はい!」(指差しの前段階?)ができるようになった!
 (※視線はだいたい食べ物を向いてます)

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 お茶の飲み方をおぼえた!

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 川太郎はラナを仲間に誘った!
 しかし、相手にされなかった。
 (※食後機嫌のいいときだけは相手してくれます)

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ニックネーム ラナ父 at 22:26| Comment(4) | TrackBack(0) | 【番外編】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月02日

32 丹波川リターンズ(多摩川10)

水位:-0.43m(丹波山) 気温:22℃(小河内) 天気:雨
区間:高尾橋〜お祭(約5.5km) 所要時間:約2.0h メンバー:G君、後輩1号&川太郎(回送)


 川太郎が鼻風邪 → 嫁がダウン → 私が喉をやられる、という負の三連鎖に陥り、今週はずっと体調不良でした。そんなコンディションを反映するかのようにお天道様も雲に隠れ、冷たい雨がしとしと降る日曜日。
 まあ、この天気はG君のせいという説もありますが。確率的におかしいやろと思うくらい、この男と二人で漕いで雨の降らない日は珍しい。

 そいつはともかく、災い転じて福となすというか、プラス思考で考えたい。この悪天候なら、釣竿も少ないかもしれません。行先候補は自宅からの距離約90km、所要時間約2時間半の丹波川、役場からのロワーコースです。セーブポイント(入渓地点)の少ないこの区間では、ヤバいくらいに増水しました、ほな中断しましょうというわけにはいきませんので、大体どこでも上陸が可能な御嶽などよりリスクが高くなります。
 天気予報を確認すると、日中は曇り乃至は一時間に1ミリ程度の弱雨。急激な増水の可能性は低いと見ていました。

 丹波山村に入ると、谷はガスで埋まり、川の様子は不明。滾々と湧き出る泉のように上空に溢れ、山の中腹にまで達しており、車道にも迫ってきそうな勢いです。うーん、増水の心配以前に、視界のほうが心配になってきました。この状態では幻惑されて攻撃をミスってしまいそうです。

 飲料水を補給するため、「道の駅たばやま」に立ち寄る。クルマから下りると少し肌寒い。そういや道路の温度表示板には21℃と出ていました。渓谷を覆っていた霧はここでは消えています。雨のペースは自宅を出発したときから変化なし。傘は必要ですが、視界は充分にきく小降りの雨です。水量は前回とほぼ同じですが、少し濁りが入り、古くなったお茶のような、くすんだ茶色をしていました。この程度の雨量で濁るのにはちょっと違和感を覚えますが、昨晩降った影響かと考えました。管理釣り場の人影もまばらです。
 これなら行けそうやねと、予定通り決行することにしました。

 いまだ今ひとつ体調の優れない妻から与えられた時間は2時間(前回から30分削減)。早く戻らないと、怪物が暴れだしますからね。

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 万が一豪雨になった場合も考えると、いずれにせよ上陸不可区間はハイペースで漕ぎ抜けてやる必要があります。

 出発は11時15分頃。

 今日この地を選んだのは、ここの川相に惚れたのが一番の理由ですが、他にもあります。一つは川地図作りです。「多摩川を源流から河口まで『わんことカヌー』で下りきるプラン」では、文字通り下りきることが目標ですが、せっかくなので詳細な川地図も遺したいと考えているのです。
 このコースは渓谷部が高い割合を占めており、地図と照合しやすい目印となるものが周囲にないので作成作業に結構骨が折れます。Google Mapで航空写真が詳細な場合は(例えば惣岳渓谷)、瀬が白く写っているので場所を特定しやすいんですが、この丹波川一帯は超がつく荒さです。前回下った後に作成しては見たものの、瀬の位置関係はかなりアヤシイ。
 というわけで、地図に盛り込みたい橋や瀬は漕ぐ手を休め、なるべく写真を撮る。しかしそれでも二度目ともなればペースは速く、あっという間に前半核心部に到着。

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 最初の落ち込みを左岸ベタから落ちた後、一気に右岸に寄せ、今度は中央に戻す。二回目なので気楽に構えていましたが、手抜きで下れるレベルではありませんでした。これまで体がどうにも重く、調子が出ませんでしたが、この瀬あたりから徐々に覚醒してきました。否、脳が麻痺して、だるさを感じなくなっただけかもしれません。



 この瀬の先には、洞窟のような闇に閉ざされた空間があります。小石で敷き詰められた川床を勢い良く流れる清流、苔むす岩肌、両岸から迫り、天空を覆い隠す緑、枝葉の隙間から漏れ出てきらめく日の光。瀬で水が跳ねる音、風で葉が擦れる音。そして緑と土と水が混じり合い、濃縮された「川」の匂い。
 丹波川、最高です。

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 セーブポイントの保之瀬に到着したのは11時45分頃。
 順調ですね。雨のペースは相変わらずなので続行。

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ニックネーム ラナ父 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東>多摩川(丹波川) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月26日

★31 長瀞川デビュー(荒川3)

水位:1.40→1.44m(親鼻) 流量:16t(玉淀ダム流入量) 気温:32℃(寄居) 天気:快晴
区間:親鼻橋〜高砂橋 メンバー:花鳥、後輩1号&川太郎(回送)

 雨がもう一つです。おかげで今週末は御嶽と長瀞くらいしか選択肢が思い浮かびません。こんな暑苦しい日はどっか涼しげな場所でのんびり読書して過ごしたほうが良いのかも。で、恵みの雨が降れば漕ぎに行く。「晴読雨漕」な日々ですね。
 しかしまあ、水はなくとも暑かろうとも川に行けばやはり心は躍ります。そして長瀞の水量は約16tと思っていたより多い。着替えるうちに徐々にテンションの上がってきた父親と、元々テンションの高い犬とに巻き込まれる形で川太郎が本日、めでたく川デビュー(初カヌー)しました。

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 まあ、嫁が妊娠に気付く前に御嶽を下っていたりしますので、厳密な意味でのデビュー戦ではありませんが。首尾はまあまあ。親水性は順調に高まっているように思い、ます。

 今日は花鳥と二人きりのダウンリバー。よって下り方は多分にフリースタイル的要素の濃いものとなります。
 まずは鉄橋下。ここの鉄橋ウェーブはグルグル回れます。コツ掴んだかな、と思えたのは最後の最後でしたけど。

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 次は安全ウェーブ。前回同様、たくさんの人で賑わっていました。前回(30t)と違うのは名前どおり「安全」という認識を持てたことでしょうか。ちなみに今日の水量では両岸どちらからでもエントリーできます。並ぶのは左岸。



 ここで早くも一時間が経過。

 遊べるところは一応はここで終わりです。しかしよく見たらコタキにも楽しそうなのがあるじゃないですか。16t時のコタキウェーブは一般的なそれとは位置が異なり、少し上流部にあります。川の形状的に、微妙に漕ぎ上がれない位置にあるせいか、誰もいません。ここで裏技使って遊べるようにしました。

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 スローロープを岩に固定して、フネを引っ張りあげるという仕組みです。まあ、裏技というほどのもんでもありませんけど。

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 ここでさらに一時間経過。もう二時間が過ぎてしまいました。やばっ。

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ニックネーム ラナ父 at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東>荒川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月20日

30 玉川リバーウォーキング(安倍中河内川2)

水位:-0.88m(玉川) 気温:29℃(静岡) 天気:曇り
区間:玉川公衆トイレ(柿島)〜玉川中学校(約3.xkm) 所要時間:約1.5h メンバー:後輩1号&川太郎(回送)


 朝8時半に静岡ICで途中下車。
 関東への復路寄り道ダウンリバーの舞台は安倍川水系を選びました。心情的に、フィールドはなるべく関東の自宅寄りがいい。東名高速沿いの川で、家から近い順に並べると、最初に富士川、そして次にこの安倍川が来ます。富士川は今年すでに二回訪れているので、今年まだ一度も足を運んでいない安倍川は梅ケ島をターゲットに定めました。
 しかしこの梅ケ島コースには難点が一つありまして、ICから約35kmと結構な距離があります。そして嫁さんは長距離ドライブの疲れが出てしまい、どうも体の調子が芳しくない。これは行き先を変更したほうが良さそうです。幸い、安倍川水系は水量豊かな支流に恵まれ、代替案には事欠きません。ただ行くなら、鮎のいなさそうな上流部であり、できればまだ下ったことのない区間がいい。そこで有力候補として挙がったのが、中河内川でした。

 玉川観測所水位をチェックすると、-0.88m。前回支流の西河内川を下った時は-1.12mと、20cm以上も高い数値です。前回の西河内は増水気味でしたが、それ以上ということになります。これはラッキー。

 玉機橋を渡り、安倍川本流から中河内川に移ると、本流にはほとんど見られなかった川遊び目的の家族連れで川原が埋まっていました。いやー、川で遊ぶ人種なんて絶滅危惧種と思っていましたが、いるとこにはいてるもんですね。
 玉川橋を渡り、右折。ちなみにここを直進すると、前回訪問時に下った西河内川です。しばらく川を覗き込みながら遡上していくにつれ、先ほどから抱いていた疑惑は確信に変わりました。

 くそ、騙された…。水量がかなり少なく、かろうじて下れるくらいしか流れていません。当然、前回の西河内より圧倒的に下回っています。水位観測所は玉川橋上流右岸に位置しており、厳密には西河内の水位を示すものではありませんが、山一つ挟んで流れているだけやし、ほぼリンクしていると思って差し支えないと考えていたんですが、ものの見事に裏切られました。
 しかしまあ、時間もないのでこの川で何とか良さげなコースを見つけるしかない。遡上していくと、「玉川公衆トイレ」という標識がありました。駐車場があり、川へのアクセスもイージーです。さらに遡ると、玉川キャンプ場の上流に栗駒高橋という橋がありました。やや渓が深いですが、右岸から下りられそうです。ここは川幅狭く、問題なく下れそう。さらに上流も下見したかったんですが、ここで時間切れとなりました。

 ここまでのコース設定の選択肢は3つです。

 @栗駒高橋〜玉川橋
 A栗駒高橋〜玉川公衆トイレ
 B玉川公衆トイレ〜玉川橋

 理想は@ですが、今日は時間がないので却下。残るAかBですが、前回、玉川橋から下流を下っているので、区間を繋ぎたいという意識が強く働き、最終的にBを選択しました。後になって考えれば、この時Aを選んどけば良かったかなあと若干後悔したんですが、まあこれは事前情報があまりに少ないのでしゃあないですね。

 ◆川地図


より大きな地図で 安部中河内川(栗駒高橋〜玉川橋) を表示

 ということで、再び玉川公衆トイレに戻って、セットアップ。ラナは川に一直線。一昨日の木津川とは比べものにならない透明度です。ここの水なら好きなだけ飲んでください。

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 川太郎も水遊び。親水性を高めるため、今のうちにインプリンティングです(笑)。

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ニックネーム ラナ父 at 18:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 東海>安倍中河内川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする