2009年11月22日

54 桂川リアルアッパー(桂川3)

水位:1.23m(桂川強瀬) 1.87m(大月) 気温:6℃(大月) 天気:曇り
区間:舟場橋〜高月橋(約x.xkm) 所要時間:約3.0h メンバー:モリ君、コニー、ブッシュ


 山梨県南東部を流れる桂川は、いわゆるアッパーとロワーと呼ばれる2セクションがダウンリバー対象として知られています。両者とも上流部のダム(川茂堰堤、駒橋堰堤)によって水量がコントロールされ、最低維持流量だけではかろうじて航下できる程度です。ただ、後者が比較的雨の影響を受けやすく、快適に下れる水量に達していることが多いのに対し、前者が豊富な水量を湛えているケースは稀です。発電取水量に違いがあるせいなのか、葛野川など支流の影響によるものなのか、理由はまだちゃんと調べていないので分かりません。
 釣り場としては超がつくメジャーなフィールドですが、観光地としてはマイナーだからなのか、御嶽のような観光放流は行われていません。ただし、両ダムでは年に一度、一週間程度の期間、定期放流を行う仕組みがあるようです。今週末は、ちょうどその定期放流の時期にあたるようで、愛知県在住のモリ君からお誘いのメールをいただきました。「桂川行きませんか?」としか書いてませんが、相手はあの世界のモリですから、行き先は間違いなくアッパーでしょう。

 桂川本流は、古くは明治の時代から発電目的に開発され、本来河道を流れているはずの水のほとんどは脇を走る導水路の中を流れています。河道を流れているのは、導水路の余水吐から戻される分と、支流から流入する分だけで、量としては非常に少なく、本来あるべき流量の1〜2割程度しかないのではないかと推測しています。
 そんな死にかけた川が、僅かな間ではあれ、息を吹き返すのがこの時期です。アッパーセクションは、あひるBのtakeさんと一緒に過去何度か下ったことがありますが、いずれもダム放流量ゼロの時でした。桂川本来の姿を体感してみたいという好奇心の面からも、行けるもんならぜひ行きたい。元々、この三連休は川に出るのは最終日だけと嫁さんと約束していましたが、色々とやりくりした結果、本日も行ってもいいという許可をいただきました。妻にはいくら感謝してもしたりないくらいです。

 さて、いざ行くとなると、はたしてラナを一緒に連れて行ってもよいかどうかという問題があります。確か、アッパーセクションの核心部分は両岸とも切り立った断崖で通らずになっており、ポーテージできないはずでした。やっぱ、危ないよな…。ただ、はらきりの瀬より下流なら、川幅が広がるので何とか行けそうかもと判断しました。ということで、ラナのみ、はらきりの瀬で待機してもらうことにしました。

 8時半に猿橋公園に行くと、モリ君の他にコニーとブッシュがいてました。ブッシュとは初顔合わせです。カヤック歴はまだ1年半らしいですが、何かいい雰囲気を持ってますね。能力高そうです。昨日この三名は、ワールドクラスのトップパドラーたちと下ったそうです。そこでコニーはチンダツし、かなりの恐怖を味わったらしく、怯えた子犬のような目をしていました。そして世界のモリ君には、回送時に助手席に乗り込んで開口一番、「このクルマ、犬臭いですねー」と言われました。歯に衣着せない物言いは相変わらずです。

 パドラーたちで賑わい、穏やかな秋晴れだったという昨日とはうって変わり、川には人っ子一人おらず、灰色の曇り空が広がっています。
 スタートは、舟場橋から。普段は細いドロップですが、今日は凄まじいボイルストリームでした。モリ君は果敢に突っ込んでましたが、私はボイルラインを回り込むようにして回避ルートを選択。

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 しばらく緩やかな流れが続きますが、やがて眼前に大きな六角柱の柱状節理でできた岩壁が見えてきました。核心部まで続く、渓谷部の入口です。待ち構えているのはヘアピンカーブと、1m強のドロップ。ドロップの下は、巻きの強いホールになっていて、ここも私は回避して下りました。



 この先は、普段の姿が思い出せないほどに変貌していました。
 シュガードロップと呼ばれる瀬に到着。コニーが昨日、巻かれてチンダツして心折れたのはここのホールらしいです。確かに、中央部はエディーのような渦に囲まれたバックウォッシュゾーンがあって、ブーフでパスしない限り、がっちり捕捉されそうな感じです。ただ、左岸側が崩れていて、このルートなら楽勝です。私は、そのどちらでもない右岸ベタから航下しました。



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2009年11月19日

【番外編】ラナ、7歳になる

 ラナが、7歳になりました。人間だったら小学校2年生ですが、人間の肉体年齢に換算すれば、54歳くらいのようです。目の周りが白っぽくなり、濃い赤茶だった背中の毛色も少し、薄くなってきた感があります。時が経つのはなんと早く、そして残酷であることか。

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 ドッグフード「サイエンス・ダイエット」は、アダルト(1歳〜6歳)からシニア(7歳以上)へそろそろ切り替えないといけない時期になりました。しかしまたもや膀胱炎の疑いが出てしまい、療法食が必要になってしまいました。「pHコントロール」というドッグフードです。ちなみに、ネットで安いところを探しても、1kg単価1000円以上します。ああ、食費が…。
 きっかけは、尿のニオイでした。異様に臭い。違和感が、血のニオイと結びつき、血尿→膀胱炎? と連想するのに時間はかかりませんでした。
 嫁さんに連れて行ってもらった病院での検査の結果、膀胱炎に特徴的な細菌の発生や、結晶は見られませんでしたが、尿がアルカリ性で、タンパク質が出ていました。今回はまあ軽症みたいなので、早いとこよくなりそうですね。

 さて、今年を振り返ってみて最も一番印象に残っているのは、やはり4月末に子宮蓄膿症を患ったことでしょう。肉球から出血するのは日常茶飯事、食欲不振や膀胱炎に罹ることも数多く、もともと世話の焼ける子ではありましたが、入院が必要なほどの大病を患うのは今年が初めてでした。不幸中の幸いにして、発見が早く、また獣医さんに適切な処置を施してもらったおかげで、今では腹をかっさばかれたのが嘘のように元気です。

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 術前術後の違いですが、まず、定期的に見られた食欲減退がなくなりました。むしろ、以前より旺盛になっている感があります。現在与えている膀胱炎予防の療法食は、カロリーが高いのか、やたら太ります。仕方なく量を3/4程度に減らしましたが、明らかに不満げですね。川太郎が床にこぼした食いかすを食べるようになりましたから。

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 7歳。いよいよ、老年期にさしかかろうとしています。今後は病気と付き合う機会が増えてくるかもしれません。飼い主としてできることは、子宮蓄膿症以外にも罹りやすい病気についてチェックし、可能な限りの予防策を取ることと、症状のサインを見逃さないことですね。

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2009年11月15日

53 芦ヶ久保キャニオニング(横瀬川1◆88)

水位:-m(なし) 参考:1.93m(親鼻) -1.06m(坂戸) 気温:21℃(秩父) 天気:快晴
区間:ヨーガイ入出合〜矢花橋(約4.0km) 所要時間:約3.0h メンバー:G君、後輩1号&川太郎(回送)


 いやー、よう歩きました。もはや、カヌーというよりキャニオニング? と言うべきか、渓谷の大部分をフネ曳いて歩きました。何とか下れるだろうと見立てていたんですが、思いっきりハズしてしまいましたです。

 新たな川開拓の対象に、近場では荒川水系がありました。
 現在、リストアップしているのは以下の通りです。

 @荒川上流(三峰渓谷)
 A浦山川(浦山渓谷)
 B横瀬川(芦ヶ久保渓谷)
 C中津川(中津峡)
 D高麗川(横手渓谷)
 E名栗川(名栗渓谷)

 いずれも普段の流量は少なく、どかっと雨が降ったとき限定です。このうち@は渇水時にムリヤリ下り(歩き)、Aは下見済み。次に期待値の高いのは、Bの横瀬川でした。
 横瀬川は、武川岳(1,052m)を水源とし、横瀬町、秩父市を流れ、秩父市黒谷附近で荒川に注ぐ荒川水系の一級河川です(流路延長:18.45km,流域面積:72.95ku)。
 この川に着目したのは、渓相良く、しかも落差5mの滝があるという情報を得ていたためです。できれば、この滝を越えてみたい。

 折しも今週は雨天続きで関東周辺は増水状態。荒川や桂川の水位計は2mを越すほどとなりました。おかげで週末は、支流も含めてよりどりみどりの状態です。この千載一遇の機会をどう活かすかと考えた時、横瀬川の名前が浮かんできました。花鳥は仕事でしたが、ラッキーなことにG君からお誘いがありまして、実現の運びとなりました。

 圏央道狭山日高ICからR299を走り、高麗川沿いに遡上。正丸トンネルを抜けたところにあります。トンネル西に位置する武川岳より南は入間川の水系、北は横瀬川の水系に分かれています。
 自宅から約100分ほどかかって「道の駅果樹公園あしがくぼ」に到着。セクションは、赤谷トンネル付近にあるという例の滝を基軸に組み立てました。道の駅の上流には「あしがくぼ渓谷国際釣場」という管理釣場が設けられていますので、テイクアウト地点は釣場上流にある矢花橋。プットイン地点は、そこから約4km上流のヨーガイ入という名前の沢付近としました。


より大きな地図で 横瀬川(ヨーガイ入〜矢花橋) を表示

 ヨーガイ入の下流にある別荘地から入渓。道の駅でメシを食べてたりしたので出艇は12時半となりました。

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2009年11月08日

★52 奥久慈グレイブ(久慈川1◆87)

水位:1.53m(下津原橋) 1.09m(下野宮) 気温:18℃(大子) 天気:薄曇り
区間:袋田沈下橋〜上小川橋(約x.xkm) 所要時間:約2.0h メンバー:花鳥、後輩1号&川太郎(回送)

 ようやく、11月初漕ぎです。
 渇水期というのがネックですが、そこさえクリアできれば、この季節はカヌーに最高のシーズンだと思います。渓流釣り、鮎釣りが終わり、釣竿のほとんどが姿を消している点、朝夕は肌寒いながら、日中は非常に過ごしやすい点、天は高く澄み渡り、周囲の山並みは色鮮やかな紅葉に囲まれている点なんかがいいですね。

 下りたい川の一つに、久慈川がありました。
 久慈川は、八溝山(1,022m)を水源とし…久慈川水系の一級河川です(流路延長:124km,流域面積:1,490ku)。
 お隣の那珂川と並び関東を代表する清流という認識を持っていました。しかし鮎釣りのメッカでシーズン中はまず無理という噂をちらほら耳にしていたので、一時的に候補から外していました。
 その存在を忘れかけてた頃、FCKの元ヤン氏からお誘いをいただきました。先週のことです。しかし、嫁さんの体調が思わしくなく、その日は断念。気軽に行ける距離ではないので、縁がなかったのかなと半ば諦めていましたが、先週参加していた花鳥がもう一度行きたいと言ってきました。折しも御嶽ではラフティングの世界大会予選が開催されており、UNKO-MANから見学に誘われていたんですが、初モノの川の魅力には及びません。すまん、UNKO-MAN。

 常磐道那珂ICを下りてから、現地まで約1時間と聞いていました。しかし、インターを下りた瞬間から、R118は大渋滞しています。迂回路を駆使して、上小川に10分程度遅刻して到着。
 荷物をまとめた後、回送を始めましたが、この先の混み具合はもっとひどく、歩いたほうが速いんちゃうかというほどでした。どこまで続いているか分からないこの渋滞に嫌気がさし、プットイン地点を袋田の沈下橋まで下げることにしました。ちなみに、後で知った話ですが、渋滞の原因は「袋田の滝」によるそうですね。この、日本三名瀑のひとつが紅葉のピークだったようです。先週はまったく混んでなかったといいますから、運がなかったとしか言いようがありません。


より大きな地図で 久慈川(袋田沈下橋〜上小川橋) を表示

 地図にも出ないような脇道を蛇行し、なんとか目的の沈下橋を発見。左岸側にクルマを停める充分なスペースがありますが、駐車禁止の看板が立っています。まあ、停車ならええでしょと、予定通りここからスタートすることにしました。渋滞のため、結局、出艇は12時半までずれこんでしまいました。

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 あたりは、潮の香りに包まれていました。
 そういえば、先週花鳥が訪れた際には鮭が遡上していたそうです。海から香りを運んでくるんでしょうか。
 …なんて思っていましたが、川岸にゴロゴロと転がっているコイツが原因ではないかということでした。

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 鮭の、ご遺体でした。
 「潮の香り」と思っていたものは、それらが放つ生臭さでした。
 川の中にはもっともっと転がっていました。先週は、まったく見かけなかったらしいです。
 海へ流出した山と川の養分が、こういう形で帰ってきて、山や川が富むことになんのかな、なんて考えていました。

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2009年10月25日

51 丹波川ラブリー(多摩川16)

水位:-0.47m(丹波山) 気温:10℃(小河内) 天気:小雨
区間:高尾橋〜お祭(約5.5km) 所要時間:約2.5h メンバー:花鳥


 超お気に入りの川、丹波川に久々にやってきました。
 先日の三連休でかなり増水しましたが、今やすっかり引いてしまい、むしろ前回下った時より減ってしまってました。

 お気に入りといっても丹波川まだ今年三度目。ソロで漕ぐにはまだ自信がなく、花鳥を誘っても断られてばかりでしたのでなかなか機会が得られなかったのです。が、珍しく今回は快諾されました。
 スタートは前回同様に丹波山村役場下から。小河内ダムバックウォーターまでのロワーコースです。肌寒いのでフルドライで出陣しました。

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 本日の水位は-0.47mで、前回より4cm低い。あんま変わらんのんちゃうかとイメージしていましたが、全然違いました。前回は、一部を除きほぼ通しで快適に下れましたが、今日は序盤から船底を擦りまくりです。増水の影響で、形が変わっていると思しき場所もあるので判断が難しいですが、この川は1cmの影響が大きいと思ったほうがよいでしょう。
 前半部の核心部も著しくパワーダウンしていました。冬場は、可能な限りここに通いたいなと思っていたんですが、これだと厳しいかもしれません。



 先週末の鳩ノ巣に引き続き、このコースでもプレイスポットを探しましたが、勾配は申し分ないんですが、いかんせん水量が少なすぎます。これという場所は発見できませんでした。

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2009年10月18日

50 鳩ノ巣スライス(多摩川15)

水位:-2.52m(調布橋) 気温:21℃(青梅) 天気:快晴
区間:白丸ダム〜せせらぎの里美術館 メンバー:花鳥、後輩1号&川太郎(回送)


 今週はどこへ行こうか何も考える気が起きませんでした。先週末の長良川WWFですっかり燃え尽きてしまい、灰の状態から復活するにはまだまだ時間がかかりそうです。

 「明日は御嶽ですか?」
 「秋川か鳩ノ巣渓谷はどう?」
 「御嶽にしましょうよ!」
 「鳩ノ巣やと、楽しい堰堤越えがありますが?」
 「でも遊べるとこないでしょ?」
 「ないですね」
 「じゃー御嶽で!」

 こんな感じで、花鳥に言いくるめられる形で御嶽苑地に集合。しかしながら、何だかんだで鳩ノ巣でもオッケーということでした。

 鳩ノ巣渓谷はこれで通算三度目となります。白丸ダム直下の流れは、台風の名残か、少し濁りが入っていました。気のせいか、水量も気持ち多いような気がします。
 本日の核心部では、中央ルートを塞いでいたログが流されてなくなっていました。ということで、三度目にして初めて中央ルートから突破することができました。

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 今日は花鳥の要望に沿うために、意識的にプレイスポットを探しながら下っていました。記憶には皆無ですが、漫然と下っていたので、ひょっとしたら掘り出し物が見つかるかもしれません。果たして、鳩ノ巣大橋の下流に遊べそうなスポットを発見。フロントサーフィンなら延々と乗っていられますが、ちょっと小さいので回すのは大変でした。花鳥はバウを刺そうと試みていましたが、水深が足らず、難しかったようです。

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2009年10月12日

49 第16回長良川WWFダウンリバー/三日目(長良川3)

水位:0.38m(稲成) 気温:17℃(八幡) 天気:快晴 区間:新三日市橋〜子宝温泉下
メンバー:UNKO-MAN 応援:後輩一号、川太郎


 第16回長良川WWFも、いよいよ最終日を迎えました。最終日の種目はダウンリバー。航下区間は、昨年同様に、新三日月橋から子宝温泉までの約8kmです。

 初日スプリント予選では2位でしたが、決勝では逆転1位を飾り、総合1位。二日目スラロームでは3位に沈み、総合2位にダウンしました。とはいえ、1位の美並カヌークラブとのポイント差は15ポイントと僅差。もし今日勝つことができれば、逆転優勝です。

 展開的には、かなりドラマチックです。が、現実は甘くない。
 客観的に考えれば、おそらく美並カヌークラブのほうが速いでしょう。短距離では、ほぼ互角ですが、距離が長くなると、向こうが上です。とにかくスタミナがすごく、最後までスピードが落ちない。美並カヌークラブのリーダー、社長と私とは12歳離れています。UNKO-MANなんか22歳差です。普通に考えれば、若い我々のほうが有利なはずで、事実、過去数年をかけて、圧倒的だった差を徐々に詰め、今こうして優勝争いに持ち込めるようにはなりました。しかし、あとちょっと、という差がどうしても埋まりません。美並の社長は、毎朝10km走るのが日課で、その他ジム、水泳などで身体を鍛えるのに余念のない日々を送っているアスリートです。私も鍛えたいとは常々思っているのですが、思うだけで実行したことはありません。スーツを着るとベルトがきつくて、ダイエットせなあかんなあと感じながらも意志薄弱で減食すらできない日々。ここの差でしょう。

 しかし、僅かながらも勝機はあると考えています。
 かつては、純粋に速く漕ぐことだけを考えていました。しかし今は、相手の存在も合わせて戦略を考えるようになってきています。ダウンリバーでは、H2Hのような直接的なぶつかり合いはなくても、様々な駆け引きが繰り広げられる場面が多々生じます。小細工を弄しているようにも感じるので、駆け引きは正直言ってあまり好きではありませんでした。しかし自分たちより速いチームに勝とうとすれば、ここに工夫を凝らさずして他に方法はありません。
 以前は、自分たちより速いことを受け入れるのが悔しくて、だから駆け引きするのもあまり好ましく思えませんでした。しかし今は美並カヌークラブとの厳然とした差を、割と素直に受け入れられます。駆け引きを考えるのも、逆に面白いとさえ感じています。

 作戦は、いくつか考えました。ただ、過去の経験から考えて、状況は常に変化しており、アタマで考えていても、実際には使えない場面も多い。運にも大いに左右されます。はたして幸運は舞い込んでくるのか。

 出艇順は、RJ1→RJ2→ダッキー(インフレ)で、下位順に2艇同時、1分間隔となります。2位の我々、1位の美並カヌークラブが同時出艇。去年と同じシチュエーションとなりました。コース優先権は美並カヌークラブにありましたが、若干不利と思われる左岸側を選択しました。

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 昨年は、会長の立てた体力温存作戦に基づき、美並チームの後方につこうと企んでいましたが、相手も同じ狙いで図らずも先行し、煽られまくった結果、序盤でスタミナ切れを起こしてしまいました。美並があえて左岸側を選択した意図を考えれば、今年も同じ作戦を使ってくる可能性は非常に高い。

 かつては、全力を出さず、わざとスピードを落とすことに大いに抵抗がありました。勝つための最良の策、とアタマでは分かっていても、気持ちの面で納得できなかったのです。始めからアクセル全開の先行逃げ切りこそが信条でした。しかし今年は、スピードに緩急をつけることを含め、勝つためにあらゆる手を使うことにむしろ積極的になっています。だって、謀略を駆使して、自分たちより速いチームを破るってすごい楽しそうやないですか。発想の転換ですね。
 この作戦の遂行には、相方のUNKO-MANの協力が不可欠です。私の考え方は、自分たちの方が遅いというのが起点になっているので、深く話すことはしませんでしたが、ペース維持のために序盤は後方につくというのは賛同してくれました。

 さあいよいよ運命のスタート。本来、タイミングが命のランニングスタート形式ですが、今回はどうでもいい。数秒遅れてスタートラインを越える。そしてそれは、相手も同じでした。明らかにスピードを落としていて、しばらく探り合いの状態が続きました。

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 スケボーの瀬で、先行させることに成功。第一ステップはクリアしました。次なるステップは付かず離れず、金魚のフンのごとくトレースします。そして、核心部ともいうべき第三ステップは、セタラズで秘策を用い、逆転。その後、第四ステップとして、攻守入れ替わり、ゴールまで逃げ切りに入る。戦略の概要は、以上のようなものです。

 第二ステップでは、秘策成功率向上のため、極力先行チームがいない状態にする必要がありました。というのも、1分前に出艇した流の会、あけぼのタイフーンの2チームには秘策の内容を話していました(話した時点で、もはや秘策と呼ぶのは矛盾してますが)。また、他にも使おうと考えているチームもいるかもしれません。もし、目の前で使われるようなことがあれば、間違いなくパクられるでしょう。
 理想的には、セタラズに至るまでにダッキー全チームをぶっこ抜くのが一番なんですが、さすがに厳しいでしょう。1分前に出たあけぼのタイフーンなど、差を詰めることすら難しいかもしれません。また、美並カヌークラブが先行しているので、ペースコントロールもできません。最終的には、運任せです。

 美並チームのペースは、初めはゆっくりとしたものでした。逸る気持ちを抑え、ぴったりと後に付く。リョウヅキでフリップしたと思しきスプラッシュキッズを追い抜く。まずは一艇。
 場が動き出したと感じたのは、円空の瀬でした。あけぼのタイフーンがエディーにいましたが、一人しか乗っていません。どうも、岩壁でフリップしたようです。これを機に、均衡が一気にガラガラと崩れたような気がします。円空を過ぎた瀞場から、俄かに美並チームのペースが上がりました。
 去年と比べて、残り体力は充分なはずでしたが、はじめ1mもなかった差が、3m,そして5mとじりじり引き離されていく。ここが踏ん張りどころと必死で追い縋った結果、ほぼ全力疾漕となり、ふれあい広場手前で流の会をついに捉えました。

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 3位〜5位チームを追い抜けたことで、展開は理想的なものになってきました。いよいよセタラズに突入。第三ステップです。入り口で、さらに6位のくわ家も追い抜く。
 前方には、ラフトとダッキー1艇がいました。ラフトは無視していいでしょう。気になるダッキーは、7位の一橋大学です。ここまで詰めたら、何としても秘策を成功させたい。美並との艇間は約10mでした。何とか、ひっくり返せそうな距離です。
 しかし、一橋は行ってほしくない場所に向かっています。まさか、まさか。
 ギニャー、ホンマに行ってもうたー!
 美並カヌークラブが、バウを急旋回して一橋に合わせ、トレース態勢に入るのが見えました。ああ〜、ここまで来たのに…。

 しかし、ここで思いがけない幸運が舞い降りてきました。一橋が、瀬の中央で一瞬スタック。コースを塞がれるような形となり、美並チームは図らずも左岸側へと流されていったのです。
 うわっ、めちゃめちゃラッキーやん。満を持して秘策を用い、成功させました。

 見事、逆転です。やった!

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タグ:レース
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2009年10月11日

48 第16回長良川WWFスラローム/二日目(長良川2)

水位:0.44→0.43m(稲成) 気温:21℃(八幡) 天気:快晴 区間:三段の瀬
メンバー:UNKO-MAN 応援:義父母、後輩一号、川太郎


 6時に起床。昨晩はやたら寒くって何回も目が覚めたとはいえ、11時間も寝たので体調は万全です。

 長良川WWF二日目はスラローム。三段の瀬約500mに設置された合計12の旗門(ゲート)を通過してタイムを競う競技です。インフレ部門は、うち8番と12番が免除されます。別に、免除されなくてもいいんですけど。

 チームによっては何週か前から想定練習したり、またくそ寒い中(今朝の最低気温は7℃台!)、早朝から現地に来て練習しているところもあります。私にはもう、そんな元気はありませんが、さすがにイメトレだけは事前にやっておくことにしてます。

 今年のゲートは、大変ユニークな配置でした。
 最初は1番ダウンと2番アップのコンボ。過去に経験したことがない位置です。とにかく浅い。浅瀬の中を、スタックに気をつけながら1番を抜け、2番の右岸側にある比較的流れの緩やかな場所に入って遡る。エディーと呼べるような場所がありません。1番で勢いをつけすぎて下流に流されすぎると、遡上はムリです。もし不通過かますとしたら、ここでしょう。

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 3〜5番は何の変哲もないダウンゲートでした。
 難所は次の6番アップ、7番ダウンのコンボです。
 これも初めて見ました。なんと、7番の下流に6番があります。はじめ目を疑いました。ようこんなん思いつきますわ。7番をかわして(6番より先に7番を通過すると6,7番両方が不通過扱いになる)、6番を先に通過し、そのまま漕ぎ上がって7番を越えるという、トリッキーな動きが要求されます。6番は、エディーのど真ん中にありますので、いかに勢いを殺さずに通過できるかがキーでしょう。

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 9,10番は、三ノ瀬序盤に設置。9番がメインカレントより左岸寄り、10番がメインカレント上にあります。次の11番が左岸ベタベタなので、左→右→左と揺さぶられることになります。

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 ラストは11番のアップゲート。エディーではなく、本流寄りに設置されていました。漕ぎ上がりがキーとなりそうです。
 ここでは、このイヤらしい位置を逆手に取って、いっそ左岸から回り込んでみては? とUNKO-MANが提案してきました。私のように固いアタマでは、右岸側から回り込むという常識的な動きしかイメージしていませんでしたが、言われてみればなるほど、そのほうが移動距離を短縮できそうです。面白い発想です。これは、相手チームに差をつける決定打となりえるかもしれません。

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 ◆一本目

 初日のスプリント予選を落としてしまったので、夢だった「全種目完全制覇」は早くも絶たれてしまいました。また、仮に今日1位を獲れたとしても、明日のダウンリバーで美並カヌークラブに敗れれば同点。逆に、今日敗れても明日勝ちさえすれば逆転できます。あけぼのタイフーンなど他のチームが割り込んでくれば話は別ですが、美並カヌークラブとの決着は明日のダウンリバーで決まる公算が大きい。
 そういう意味では何が何でもスラで1位を取らねばという変な気負いがなく、割合気楽に臨むことができました。

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 今回の下見では、ゲートの位置にしか目が向いておらず、重大な点を見落としていました。

 まず、1番ゲート。すぐ下流の左岸側に位置する2番の存在を考え、フネを左向きにして進入。角度・スピード共に申し分なく、スムーズに2番に入れましたが、1番通過時に左のポールが跳ね上がりました。
 ポールの位置が低い。例年なら、ポールと水面の間は、ラフトボートが通れるくらいの間隔が空いているのですが、水面ギリギリでした。
 同様のことが6番と11番のアップゲートでも起こりました。アップゲートでは最短距離で回転するために、UNKO-MANのアタマの直前まで来て回転動作に入っていますが、これだとフネがちょうどポールの下に入ることになります。そして今回、ここでもポールの位置が低めに設定されており、当ててしまいました。

 そして、11番の奇策が結局実現できず。

 10番を通過してすぐ、一気に左岸に寄せましたが、あるはずの隙間がない。えっ、えっ、と一瞬パニックになりました。
 急遽、右岸から回り込むというオーソドックスなルートに変更しましたが、かなり手前で左岸に寄せてしまったため、当然ロスは大きい。後で聞いたところによれば、ゲートに11の番号を振り忘れたとかで、我々が出場準備に入った後で動かしたらしいですが、その際位置が変わったようです。そんなんアリかよとさすがにムカッときましたが、まあ落ち着いて考えてみれば、この大会ではそういうレベルの事象は日常茶飯事なので、いちいち怒ってもしょうがない。

 結局、接触3回(加点5×3=15)という結果でした。ちょっと、きつい。

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2009年10月10日

47 第16回長良川WWFスプリント/一日目(長良川1)

水位:0.52→0.51m(稲成) 気温:20℃(八幡) 天気:快晴
区間:<予選>ホーセン〜法伝橋 <決勝>三段の瀬 メンバー:UNKO-MAN


 何とか100km圏内まで、と辿り着いた恵那峡SAで、3時半から5時半まで仮眠。6時に再出発し、7時過ぎにホテル郡上八幡に到着しました。
 金曜日は、会社の送別会でした。そのため、自宅を発ったのが24時となってしまったのです。何か食べとかなとコンビニに寄りましたが、パスタを見ただけでおえっとなる始末。朝食は、ウィダーインゼリーで済ませました。

 本日より始まる三連休は、毎年恒例の長良川ホワイトウォーターフェスティバル(長良川WWF)。ラフティングの国際大会と同様、スプリント、スラローム、ダウンリバーの三種目で競う本格的な大会です。
 相方は、探検部の後輩UNKO-MAN。一昨年の本大会以来、ちょうど二年ぶりの再結成です。チーム名は「UNKOとわんこ」となりました。

 ◆予選(ホテル郡上八幡〜法伝橋)

 最初の競技はスプリント予選、タイムトライアル。約1kmの瀞場のタイムレースです。

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 スタート直前に調整練習しましたが、少し漕いだだけで、心臓がバクバクします。無論緊張のためではなく、睡眠不足のせいです。ここは10歳年下のUNKO-MANの若さに期待しようと思っていましたが、いざ漕ぎ出すと、なぜか彼もへばり気味でした。後で聞くと、昨晩はあまり眠れず、「身体が起きていなかった」らしい。予選を漕ぎ終わった後、吐きさえしたようです。そんな悲惨なコンディションでしたが、持てる力は何とか出せました。満足度はまずまず。

 ゴールの法伝橋でいったん上陸。スタート地点の駐車場で留守番していたラナを迎えにいきました。

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 決勝の会場、三段の瀬(ビーチ)まではクルマで回送です。リエゾン区間の航下はUNKO-MANにお願いしました。400kmの道のりを走ってきて、ラナが川下りできるのはこの区間だけです。ごめんね。

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 お詫びの気持ちも込めて、決勝が始まるまでの時間は人気のない川原でまったりしてました。本来はUNKO-MANとパドリングの調整に充てるべきですが、少しでも体力を回復させるほうを選びました。おかげでだいぶ体調は良くなった気がします。

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 三段のビーチに戻り、UNKO-MANに結果を聞くと、我々のタイムは4分28秒で2位ということでした。1位は美並カヌークラブで差は3秒。3位はあけぼのタイフーンですが、1秒も開いてません。
  美並カヌークラブは、大会に参加するようになってずっと目標にしてきたチームです。いまだにダウンリバーでは足元に及ばないながらも、このタイムトライアルに限っては、過去3年間連続で勝利してきました。しかしここにきて、また元に返されてしまいました。年齢は私と一回りも違うのに、まだこれだけ伸びしろがあるとはと、驚嘆の念を禁じ得ません。
 そして、あけぼのタイフーンとは僅差もいいところ。誤差レベルです。過去の対戦では結構大差をつけていた記憶があったんですが…。

 古豪に復活され、若手に突き上げられてきたなあという感じでした。

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タグ:レース
ニックネーム ラナ父 at 04:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 東海>長良川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月04日

46 日光カンマン(大谷川1◆86)

水位:-0.28m(水郷橋:参考) 気温:21℃(今市) 天気:曇り時々晴れ
区間:憾満ヶ淵〜(一部徒歩)〜含満橋〜上鉢石 メンバー:花鳥


 日光の大谷川(だいやがわ)が、下れるらしい。

 大谷川は、栃木県中禅寺湖を水源とし、華厳の滝となって流出し、日光市内を東へ貫流し、日光市大渡にて鬼怒川に注ぐ利根川水系の一級河川です(流路延長:29.9km,流域面積:259ku)。

 鬼怒川に訪れる際、今市ICから北上すると最初にぶつかるのがこの大谷川です。大谷橋から眺めたその姿は、それはもう、「段々畑」という表現が最も似つかわしいと感じるほど、無数の小堰堤で固められていて、水量も乏しく、とても魅力ある川には見えませんでした。
 しかし最近調べ直したところ、中禅寺湖から流出するもともとの水量は豊富で、歴史は古く、19世紀末より水力発電に利用されてきたようなのです。

 ひょっとしたら、という気持ちがあって、小国玉川でキャンプした際、ぺーさんとシバさんに聞いてみました。
 すると、
 「放水口から下れる」
 「昔、大会が開かれたこともある」
 という回答を得たのです。

 おー、やっぱり下れるんやー。
 高揚して地図で確かめると、上から下までほぼ余すことなく堰堤で固め尽くされています。うーん、ホンマに下れるんかいな。辛うじて見つけたのは、清滝ICから日光市役所までの区間。この区間内は、日光第一、第二発電所の放水口があります。距離は2km程度と短いですが、おそらくここちゃうかと目星をつけました。

 そして渓流釣りが禁漁期を迎えるのを待ち、信頼できる仲間、花鳥と共に、本日、ついにやってきました。近辺にはあの日光東照宮があり、観光客で大いに賑わっています。

 まずは日光橋付近から川沿いに遡って下見。水量は、予想以上に豊富でした。段々のザラ瀬が絶え間なく続いていて、かなり楽しそうな感じです。あの「段々畑」のイメージとはえらい違いでした。
 そして水質も文句なしのAクラス。小国玉川のようなエメラルドグリーンとは異なり、コバルトブルーでした。曇っているからか、イマイチ写真に写らないですが…。テンションは急上昇。

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 下見中、とある場所で、地元のオバサンと話をする機会を得ました。すぐ上流の橋(含満橋)から下流に架かる橋(日光橋)までの区間で、昔はカヌーを時々見かけたらしい。ただここ数年は姿を見かけないそうです。そのうち我々、レッドデータブックに載ることになるやもしれません。

 「僕ら、清滝から下ろうと思ってるんですよ」
 「清滝? 清滝からだったら、含満ヶ淵は危ないよ」

 そういや、この上流はそういう地名だったような。

 「その、ガンマンガブチでは誰もカヌーしないんですか?」
 「あそこは流れが急だから危ないよ。カヌーも見たことないですねえ」

 えっ、ひょっとして、ヤバいとこなんすか?
 「淵」っていうくらいやから、一帯が緩やかに流れる渓谷を勝手にイメージしていました。

 含満橋へ行く。下流に滝のように勢い良く放水しているのが見えます。放水口より上流は一気に減水。ただ、何とか下れそうではあります。川相は変化なく、相変わらずのザラ瀬続き。

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 ストーンパークの入口で駐車。車道自体は大日橋まで続いているらしいですが、川から離れているので下見はできません。川沿いの遊歩道を、徒歩で遡っていきました。まもなく、慈雲寺というお寺の山門が現れ、その山門をくぐると、俄かに轟音が響いてきました。ラナと先に行っていた花鳥が立ち尽くしています。

 川相が、変わったか。
 川をのぞき込むと、何となく想像していた通り、岩盤状の川相でした。ただ、予想よりずっと荒々しい。川原まで下りてじっくり下見しました。
 含満ヶ淵(命名の由来から考えれば「憾満ヶ淵」と記し、「かんまんがふち」と読むようです)。その入口(最下流)は、いきなり滝でした。しかも二段連続。
 一段目は、落差は1m程度のドロップですが、落ち込んだ先が勢い良く右岸の岩にぶち当たっています。左岸側では爆発したようなボイルができています。エネルギーが、凄まじい。減水区間なのに…。

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 二段目は落差約5m.きれいな滝ですが、滝壺がテトラで埋められています。思いっきり左岸側へジャンプすれば、かわせるかもしれませんが…。リスクが大きすぎますね。失敗したら大怪我しそうなので、下るのは無理と判断しました。

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 川沿いの岩場と遊歩道を行ったり来たりしながら遡上していきましたが、ここらへんの岩、やたら滑るので危険です。実際、何回か転倒、滑落しました。川に落ちるとシャレになりません。

 途中で川沿いの遊歩道もなくなったので、その後は道なき道を歩いていくと、堰堤(第二発電所取水堰)が見えてきました。

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 その下の瀬には一部シーブがあります。大事を取ってポーテージするとしても、空荷で歩くのも難儀するのに、カヌーを担いで歩くのはかなりしんどい。この区間は厳しいかな…。予定では、大日橋まで歩くつもりでしたが、ここまでの壮絶な流れにお腹いっぱいになったので、ここで中断しました。ここより上流の下見は次回に持ち越しです。

 意外にも、花鳥は乗り気でした。あの、慎重過ぎるほど慎重な彼がです。愛艇オールスターなら絶対やらんと言ってましたが、一緒に積載してきた巨大艦ディーゼルなら、何とかなると判断したようです。

 協議の結果、川沿いの遊歩道の終点、第一発電所の余水吐と思しき場所(下見時点では水は流れていない)からプットインすることにしました。そして憾満ヶ淵ラストの二段の滝の直前でいったんテイクアウト。
 丹念に見て歩いた結果、命を取られそうなシーブやストレーナーは見当たりません。もし、沈脱しても、浮かんでこないということはなさそうです。ただ、なりふり構わず、フネもパドルも捨てて、上陸に専念しようと話しました(笑)。
 この区間はさすがにラナを連れて行ける自信がありません。彼女には後半戦から一緒に行くからと説得し、この憾満ヶ淵はクルマでお留守番してもらうことにしました。


より大きな地図で 大谷川(憾満ヶ淵〜上鉢石) を表示

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ニックネーム ラナ父 at 23:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 関東>大谷川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする