2009年11月15日

53 芦ヶ久保キャニオニング(横瀬川1◆88)

水位:-m(なし) 参考:1.93m(親鼻) -1.06m(坂戸) 気温:21℃(秩父) 天気:快晴
区間:ヨーガイ入出合〜矢花橋(約4.0km) 所要時間:約3.0h メンバー:G君、後輩1号&川太郎(回送)


 いやー、よう歩きました。もはや、カヌーというよりキャニオニング? と言うべきか、渓谷の大部分をフネ曳いて歩きました。何とか下れるだろうと見立てていたんですが、思いっきりハズしてしまいましたです。

 新たな川開拓の対象に、近場では荒川水系がありました。
 現在、リストアップしているのは以下の通りです。

 @荒川上流(三峰渓谷)
 A浦山川(浦山渓谷)
 B横瀬川(芦ヶ久保渓谷)
 C中津川(中津峡)
 D高麗川(横手渓谷)
 E名栗川(名栗渓谷)

 いずれも普段の流量は少なく、どかっと雨が降ったとき限定です。このうち@は渇水時にムリヤリ下り(歩き)、Aは下見済み。次に期待値の高いのは、Bの横瀬川でした。
 横瀬川は、武川岳(1,052m)を水源とし、横瀬町、秩父市を流れ、秩父市黒谷附近で荒川に注ぐ荒川水系の一級河川です(流路延長:18.45km,流域面積:72.95ku)。
 この川に着目したのは、渓相良く、しかも落差5mの滝があるという情報を得ていたためです。できれば、この滝を越えてみたい。

 折しも今週は雨天続きで関東周辺は増水状態。荒川や桂川の水位計は2mを越すほどとなりました。おかげで週末は、支流も含めてよりどりみどりの状態です。この千載一遇の機会をどう活かすかと考えた時、横瀬川の名前が浮かんできました。花鳥は仕事でしたが、ラッキーなことにG君からお誘いがありまして、実現の運びとなりました。

 圏央道狭山日高ICからR299を走り、高麗川沿いに遡上。正丸トンネルを抜けたところにあります。トンネル西に位置する武川岳より南は入間川の水系、北は横瀬川の水系に分かれています。
 自宅から約100分ほどかかって「道の駅果樹公園あしがくぼ」に到着。セクションは、赤谷トンネル付近にあるという例の滝を基軸に組み立てました。道の駅の上流には「あしがくぼ渓谷国際釣場」という管理釣場が設けられていますので、テイクアウト地点は釣場上流にある矢花橋。プットイン地点は、そこから約4km上流のヨーガイ入という名前の沢付近としました。


より大きな地図で 横瀬川(ヨーガイ入〜矢花橋) を表示

 ヨーガイ入の下流にある別荘地から入渓。道の駅でメシを食べてたりしたので出艇は12時半となりました。

091115yokoze02.jpg

 車道から覗き込んだ限りでは、3割くらいは歩きかな…? と思っていましたが、現実はもっと厳しいものでした。川が小さすぎました。過去最小の規模です。瀬のたびに歩く羽目になり、やっぱり高麗川か浦山川(流量約4t)にしとけばよかった…と後悔することに。

091115yokoze07.jpg

 しかし、最低あと30cm増えれば、結構面白くなりそうな川相ではあります。大増水んときにもう一回行きたいなー、なんて話していましたが、G君がログをかわしきれずに引っ掛けて沈。パドル流してました。代わりに、木の枝を握りしめていました。ログの数は結構多い。今日くらいの水量なら簡単にやり過ごせますが、増水したらかわしきる自信がありません。やっぱり止めとこ…と思い直すのでした。

091115yokoze12.jpg

 紅葉はキレイなんですが…。紅葉より水を求めてひたすら歩く。流れ込みを集め、水量は徐々に増加してはいるのですが、まだ全然足りません。

091115yokoze18.jpg

 二子橋をくぐり、R299沿いに入りました。渓相は最高なんですが、相変わらず水は少なく、ログは多い。ここで切り上げて上陸してしまうのも一つと考えないではありませんでしたが、この労苦も滝できっと報われると信じて続行。

091115yokoze22.jpg

 下中井橋まで到着。滝まで、あと少し。

091115yokoze26.jpg

 いよいよ赤谷トンネルに迫る。しかし、この川相でホンマに滝なんかあんのかと疑問に感じ出した頃、突然瀞場が現れ、雰囲気が一変しました。轟く瀬音が聞こえ、視界の先は水面が随分低い位置にあります。ここで間違いなさそうです。
 ここまでえらい思いをして、実は浅すぎたり、釜がなかったりして下れませんでしたなんてオチはありえない。きっと最高の渓流瀑が待ち受けているはず、と祈る気持ちで近付きました。水深は、ギリギリセーフ。釜も…ありました。下れそうです!

091115yokoze29.jpg

 核心部、赤谷の「5mの滝」。実際の落差は4m程度でしょう。先陣はG君に譲りました。滝落ちは初体験らしいです。メガネが曇っていました。あたりに漂う水煙によるものか、体内から立ち上る闘気によるものなのかは分かりません。



 下流から見ても、キレイな形状をしています。完全な垂直落下ではなく、斜めに飛んで落ちる滑滝で、捕捉されそうなホールもありません。下れないどころか、形状としてはむしろ理想的です。時間の問題で一回きりで終わりましたが、可能ならスポットで終日遊んでいたいほどでした。いやー、本日味わった艱難辛苦は完全に報われた気分です。

091115yokoze31.jpg

 次回は、この付近で下りる場所を探してショートでダウンリバーすんのもええかなと話していたら、この後滝の直下には小さなシーブ、その下流の瀬にも中くらいのが登場。二連発です。人が吸い込まれる可能性は低いですが、ラナには充分なサイズです。吸い込まれるとシャレになりません。うーん、なかなかうまくいかんもんです。



 例の滝を除けば、全体を通じて見通しの悪い瀬はありませんでした。シーブは恐怖でしたが、ログの数は下るにつれて目に見えて減少し、滝以降はゼロです。油断はできませんが、まあこのまま何事もなく終わるやろとペースアップして下っていたところ、また水面が切れている箇所に出ました。ええっ、また滝なん?
 岩絡みの、落差の大きな瀬でした。川筋はほぼ直線、R299との高低差もさほどありません。意外な場所にあるもんです。滝がなければ、ここが核心部と呼べる瀬でした。

091115yokoze35.jpg

 ようやく矢花橋に到着。回数は徐々に減っていましたが、最後までライニングダウンが必要でした。時刻は15時半。たった4kmの距離に、約3時間もかかってしまいました。奥さん&川太郎、長時間放置して申し訳ない。

 さて、今日は久しぶりの増水という好機だったんですが、選択を誤ってしまいました。まあ、データのない川を開拓していくと、こういうこともあるでしょう。浦山川を選んでたらよかったかな…と、ちょっぴり後悔する気持ちがないでもないですが、キレイな滝にも出会えたし、それなりに満足感を味わえた川下りでした。
G君もご満悦だったようです。まあ、こんな内容で楽しかったと言うのはG君くらいやと思いますけど。花鳥なら、キレてますね。多分。

 横瀬川には、水位観測所がありません。したがって、近所の水位計から類推するしかありません。荒川本川の親鼻で1.9m、分水嶺を隔てた高麗川の坂戸で-1.0m、西隣の浦山川の流量は約4tでした。
 次回狙うとしたら、親鼻で2.3m〜2.5mぐらいになるでしょうか。すなわち、相当まとまった雨でないとダメそうですね。ただ、下れる水量に達した横瀬川は、ログとシーブで恐ろしい川に変貌しそうなので、楽しく下れるかどうかは正直、微妙なところです。

ニックネーム ラナ父 at 05:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東>横瀬川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この記事へのトラックバックURL
http://a-thera.com/tb/1894536

この記事へのトラックバック