2009年10月11日

48 第16回長良川WWFスラローム/二日目(長良川2)

水位:0.44→0.43m(稲成) 気温:21℃(八幡) 天気:快晴 区間:三段の瀬
メンバー:UNKO-MAN 応援:義父母、後輩一号、川太郎


 6時に起床。昨晩はやたら寒くって何回も目が覚めたとはいえ、11時間も寝たので体調は万全です。

 長良川WWF二日目はスラローム。三段の瀬約500mに設置された合計12の旗門(ゲート)を通過してタイムを競う競技です。インフレ部門は、うち8番と12番が免除されます。別に、免除されなくてもいいんですけど。

 チームによっては何週か前から想定練習したり、またくそ寒い中(今朝の最低気温は7℃台!)、早朝から現地に来て練習しているところもあります。私にはもう、そんな元気はありませんが、さすがにイメトレだけは事前にやっておくことにしてます。

 今年のゲートは、大変ユニークな配置でした。
 最初は1番ダウンと2番アップのコンボ。過去に経験したことがない位置です。とにかく浅い。浅瀬の中を、スタックに気をつけながら1番を抜け、2番の右岸側にある比較的流れの緩やかな場所に入って遡る。エディーと呼べるような場所がありません。1番で勢いをつけすぎて下流に流されすぎると、遡上はムリです。もし不通過かますとしたら、ここでしょう。

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 3〜5番は何の変哲もないダウンゲートでした。
 難所は次の6番アップ、7番ダウンのコンボです。
 これも初めて見ました。なんと、7番の下流に6番があります。はじめ目を疑いました。ようこんなん思いつきますわ。7番をかわして(6番より先に7番を通過すると6,7番両方が不通過扱いになる)、6番を先に通過し、そのまま漕ぎ上がって7番を越えるという、トリッキーな動きが要求されます。6番は、エディーのど真ん中にありますので、いかに勢いを殺さずに通過できるかがキーでしょう。

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 9,10番は、三ノ瀬序盤に設置。9番がメインカレントより左岸寄り、10番がメインカレント上にあります。次の11番が左岸ベタベタなので、左→右→左と揺さぶられることになります。

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 ラストは11番のアップゲート。エディーではなく、本流寄りに設置されていました。漕ぎ上がりがキーとなりそうです。
 ここでは、このイヤらしい位置を逆手に取って、いっそ左岸から回り込んでみては? とUNKO-MANが提案してきました。私のように固いアタマでは、右岸側から回り込むという常識的な動きしかイメージしていませんでしたが、言われてみればなるほど、そのほうが移動距離を短縮できそうです。面白い発想です。これは、相手チームに差をつける決定打となりえるかもしれません。

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 ◆一本目

 初日のスプリント予選を落としてしまったので、夢だった「全種目完全制覇」は早くも絶たれてしまいました。また、仮に今日1位を獲れたとしても、明日のダウンリバーで美並カヌークラブに敗れれば同点。逆に、今日敗れても明日勝ちさえすれば逆転できます。あけぼのタイフーンなど他のチームが割り込んでくれば話は別ですが、美並カヌークラブとの決着は明日のダウンリバーで決まる公算が大きい。
 そういう意味では何が何でもスラで1位を取らねばという変な気負いがなく、割合気楽に臨むことができました。

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 今回の下見では、ゲートの位置にしか目が向いておらず、重大な点を見落としていました。

 まず、1番ゲート。すぐ下流の左岸側に位置する2番の存在を考え、フネを左向きにして進入。角度・スピード共に申し分なく、スムーズに2番に入れましたが、1番通過時に左のポールが跳ね上がりました。
 ポールの位置が低い。例年なら、ポールと水面の間は、ラフトボートが通れるくらいの間隔が空いているのですが、水面ギリギリでした。
 同様のことが6番と11番のアップゲートでも起こりました。アップゲートでは最短距離で回転するために、UNKO-MANのアタマの直前まで来て回転動作に入っていますが、これだとフネがちょうどポールの下に入ることになります。そして今回、ここでもポールの位置が低めに設定されており、当ててしまいました。

 そして、11番の奇策が結局実現できず。

 10番を通過してすぐ、一気に左岸に寄せましたが、あるはずの隙間がない。えっ、えっ、と一瞬パニックになりました。
 急遽、右岸から回り込むというオーソドックスなルートに変更しましたが、かなり手前で左岸に寄せてしまったため、当然ロスは大きい。後で聞いたところによれば、ゲートに11の番号を振り忘れたとかで、我々が出場準備に入った後で動かしたらしいですが、その際位置が変わったようです。そんなんアリかよとさすがにムカッときましたが、まあ落ち着いて考えてみれば、この大会ではそういうレベルの事象は日常茶飯事なので、いちいち怒ってもしょうがない。

 結局、接触3回(加点5×3=15)という結果でした。ちょっと、きつい。

 ◆昼休み

 選手として出場していると、ラナの相手してたり、何だかんだの雑事に囚われてゆっくり他チームの競技内容を見ている時間がありません。今日は、予定より大分進行が遅れているようで、そのため多少ゆっくり見る機会がありました。
 1番ゲートで沈したチームがありました。テンパっているのか、リカバリーできそうでなかなかできず、結局三ノ瀬もそのまま流されていきました。いやー、いいもの見せてもらいました(笑)。

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 昼休み中、しばらく実家に帰っていた妻子が、義父母と一緒に来てくれました。しかし川太郎、パパのことを忘れてます。目を合わそうとしてくれず、近寄ると逃げてしまいました。血の繋がりなんて、こんなもんですわ(笑)。

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 妻子と義父母は、しばらくの歓談後、郡上八幡市内の観光へ。

 ◆2本目

 去年もそうでしたが、1本目のタイムは公表されませんでした。スラローム競技は、スプリントやダウンリバーのような他者との駆け引き要素がなく、どちらかといえば内向きな、自分との戦いの色が強いという印象があります。なもんで、タイムが出ようが出まいが、結局自分の漕ぎをするしかないわけで。

 2本目は、接触ゼロを最大の目標としました。
 上流から、ポールと水面の間隔を見ると、フネが入っても何だか当たらなさそうな感じもします。しかし、1本目で3回も当ててしまったので、ポールの下に入る動きも封印しました。

 その他では、6番アップ、7番ダウンの箇所で、本流を極力利用しようと、7番の右側を抜けることにしました。7番の左側を通ったほうが距離は近いですが、エディーに入って失速するので。
 11番アップの奇策は封印。オーソドックスに攻めます。

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 1番ゲートは、ほぼ真っ直ぐに進入しました。ゲートを越えてすぐさま左に旋回しましたが、入りたかったラインにあと僅かのところで間に合わず。想定よりフネ1艇分ほど下流へ流されてしまいました。流速が強く、漕ぎ上がりはかなり厳しい。
 やっべえ、不通過か…?
 このまま力任せに遡上しようとしてもムリと即座に判断し、とっさにゲートよりさらに左岸側に漕ぎ寄せる。流れの弱いこの場所に入ったおかげで、2番ゲートは無事に通過できましたが、大きく回り込む形になったため、かなりのロスとなってしまいました。
 いきなり失敗してもーた…。まだ、1番ゲートに接触してでも、ルート確保したほうがマシだったかも。
 しかし、落ち込んでるヒマなどありません。

 次のキーポイントは、6番、7番。7番の右側を通過し、6番の裏に回り込むのが狙いのルートです。
 これは、うまくいきました。接触もなく、7番へのアプローチもスムーズでした。ただ、7番の左側のエディーを無理やり突っ切るルートに比べ、どうしても距離は長くなるので、大幅にタイム短縮できたかといえばビミョーです。

 最後の難関は、11番。
 これもビミョーでした。バウがポールへ接触しないよう、タイミングを一つずらしてターン動作に入りましたが、このタイミングのズレ一つで結構下流に流されてしまうわけです。覚悟してはいましたが。

 二本目は、ポールの真下を通るコース取りが使えないことで、自分のイメージを一度すべて壊して再構築しないといけませんでした。正直、かなり戸惑いましたが、接触ゼロという最低限の目標は果たせたので、まあよしというところでしょうか。

 ちなみに余談ですが、後でUNKO-MANに聞いた話によれば、1本目終了後に、ゲートのポールが低すぎるという意見があって、実は2本目開始の際には上げていたらしい。
 この大会では、一般常識や思い込みによって視野を狭められることなく、どんな小さな変化も見逃さない目を持ち、臨機応変に対処することが必要ということでしょう。皮肉ではなく、良い勉強になったと思います。

 なお、競技中ラナは車内でお留守番するはずだったんですが、流の会のメンバーが気を利かせてくれ、トッキーたち鳥取大のメンバーに面倒見てもらっていました。おかげで競技直前まで一緒にいれたので、大変助かりました。ありがとうございました。

 ◆ダウンリバー下見(with あけぼのタイフーン)

 2本目終了後は、明日のダウンリバーの下見のために、実際に下ることにしました。ラフトのRJ1も見てみたい気持ちもあったのですが、UNKO-MAN曰く、昨年といくつか流れが変わっているとのことなので、やはりこの目で確かめておいたほうがよいだろうと。
 下るに当たり、回送は新潟大OBのあけぼのタイフーンに手伝ってもらいました。ありがとうございます。

 大きく変わっていた瀬のひとつは、セタラズ。ここは去年、秘策を持って臨みましたが、失敗し、美並カヌークラブに追い抜かれてしまいました。今年は使う場合でも、きっちり使いこなせるように、念入りに下見しました。

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 もうひとつ大きく変わっていたのは三又(ザンゲ)でした。他にもいくつかありましたが、まあ微々たるレベルですね。

 美並カヌークラブとのダウンリバー対決では、例年約30秒差をつけられ、敗れ続けています。唯一、2007年にUNKO-MANと出場した年のみ、20秒差で勝利しましたが、たぶん今の状態では、勝てないだろうという確信に近い思いがあります。
 相手を100とすれば、こっちは95くらい。差分の5を、どうやって埋めるか。過去の戦い方と、こっちの強みと相手の弱みを考えて、戦略を練りました。

【2009WWF インフレ部門 スラローム 最終結果】

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 自然園で結果発表。
 うお、流の会に負けた…。てゆうか、4位までめっちゃ僅差やん…。ここまで混戦になるとは思っていませんでした。
 美並カヌークラブには残念ながら負けてしまってますが、1差だったのでダウンリバーに勝てば逆転可能です。結果的には想定の範囲内に収まったとはいえ、これが2差だと逆転不可の可能性もあったわけで。いやー、首の皮一枚繋がったという気持ちでした。

 2本目のタイムのほうが接触ゼロだった分、速いものになってはいますが、航下タイム自体は約10秒落としています。やっぱり下り方を変えたことが大きな要因でしょう。

【2009WWF インフレ部門 スプリント・スラローム 総合順位】

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 我々は美並カヌークラブに敗れたため、首位陥落。最終決着の舞台は明日のダウンリバーとなりました。去年はここの時点でもう総合優勝が決まったようなもんでしたから、緊張感がまるで違いますわ。

タグ:レース
ニックネーム ラナ父 at 04:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 東海>長良川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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