2009年10月10日

47 第16回長良川WWFスプリント/一日目(長良川1)

水位:0.52→0.51m(稲成) 気温:20℃(八幡) 天気:快晴
区間:<予選>ホーセン〜法伝橋 <決勝>三段の瀬 メンバー:UNKO-MAN


 何とか100km圏内まで、と辿り着いた恵那峡SAで、3時半から5時半まで仮眠。6時に再出発し、7時過ぎにホテル郡上八幡に到着しました。
 金曜日は、会社の送別会でした。そのため、自宅を発ったのが24時となってしまったのです。何か食べとかなとコンビニに寄りましたが、パスタを見ただけでおえっとなる始末。朝食は、ウィダーインゼリーで済ませました。

 本日より始まる三連休は、毎年恒例の長良川ホワイトウォーターフェスティバル(長良川WWF)。ラフティングの国際大会と同様、スプリント、スラローム、ダウンリバーの三種目で競う本格的な大会です。
 相方は、探検部の後輩UNKO-MAN。一昨年の本大会以来、ちょうど二年ぶりの再結成です。チーム名は「UNKOとわんこ」となりました。

 ◆予選(ホテル郡上八幡〜法伝橋)

 最初の競技はスプリント予選、タイムトライアル。約1kmの瀞場のタイムレースです。

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 スタート直前に調整練習しましたが、少し漕いだだけで、心臓がバクバクします。無論緊張のためではなく、睡眠不足のせいです。ここは10歳年下のUNKO-MANの若さに期待しようと思っていましたが、いざ漕ぎ出すと、なぜか彼もへばり気味でした。後で聞くと、昨晩はあまり眠れず、「身体が起きていなかった」らしい。予選を漕ぎ終わった後、吐きさえしたようです。そんな悲惨なコンディションでしたが、持てる力は何とか出せました。満足度はまずまず。

 ゴールの法伝橋でいったん上陸。スタート地点の駐車場で留守番していたラナを迎えにいきました。

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 決勝の会場、三段の瀬(ビーチ)まではクルマで回送です。リエゾン区間の航下はUNKO-MANにお願いしました。400kmの道のりを走ってきて、ラナが川下りできるのはこの区間だけです。ごめんね。

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 お詫びの気持ちも込めて、決勝が始まるまでの時間は人気のない川原でまったりしてました。本来はUNKO-MANとパドリングの調整に充てるべきですが、少しでも体力を回復させるほうを選びました。おかげでだいぶ体調は良くなった気がします。

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 三段のビーチに戻り、UNKO-MANに結果を聞くと、我々のタイムは4分28秒で2位ということでした。1位は美並カヌークラブで差は3秒。3位はあけぼのタイフーンですが、1秒も開いてません。
  美並カヌークラブは、大会に参加するようになってずっと目標にしてきたチームです。いまだにダウンリバーでは足元に及ばないながらも、このタイムトライアルに限っては、過去3年間連続で勝利してきました。しかしここにきて、また元に返されてしまいました。年齢は私と一回りも違うのに、まだこれだけ伸びしろがあるとはと、驚嘆の念を禁じ得ません。
 そして、あけぼのタイフーンとは僅差もいいところ。誤差レベルです。過去の対戦では結構大差をつけていた記憶があったんですが…。

 古豪に復活され、若手に突き上げられてきたなあという感じでした。

 ◆決勝(三段の瀬)

 午後から始まる決勝トーナメントはH2H(Head to Head),すなわち1対1のガチンコ勝負形式で行われます。スラロームのように、単純に最速タイムを出そうとする漕ぎ方だけではダメです。最終的に相手より先にゴールに着けばいいのであって、これは、最速で漕ぐのとは微妙に意味が異なります。相手によって戦術を考えなければなりません。

 <準々決勝(VS 流の会)>

 初戦は予選6位の「流の会」(みずのかい)。トップスピードは我々のほうが上だと思いますが、競り合いになれば乱戦になりそうです。二人ともベテランで、実際、バウに座るM君とは、長良川WWF初出場の2002年(第9回)に激しい泥仕合を繰り広げたことがあります。
 接近戦は、避けたい。出だしで先行できるのであれば、近寄らずに逃げる作戦でいこうと考えました。逆に言えば、もし相手に先行されると泥仕合は必至です。まだ初戦なのに、緊張でドキドキしてきました。

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 ポジションは左岸側を選択。いよいよスタート。
 出だしは、互角でした。げっ、泥仕合か…? と冷汗が出る。しかし、トップスピードに乗ると我々のボートが徐々に前に出始め、接触したタイミングでは半艇分先行する形でした。ボート同士が何度か衝突。しかし、これなら振り切れると判断し、左へ逃げる。
 ここが勝負どころと必死で漕ぎ、一ノ瀬終盤で完全に振り切ることに成功。以後二度と迫られることはありませんでした。
 まずは1勝です。

 <準決勝(VS 滝川クリステル(一橋大学))>

 準決勝の相手は、一橋大学の現役艇。リペアでいつも非常にお世話になっているアワーズさんの自社ブランド艇、「旅鴉」に乗っています。このチームとは対戦歴がないので、フレキシブルに対処していくしかありません。
 結果は、出だしから先行、そのまま逃げ切ったので、接触ゼロでゴールできました。いつも泥臭い接戦ばかりですが、珍しくクリーンな勝ち方ができました。ほっと胸をなで下ろして決勝戦へ。

 <決勝(VS 美並カヌークラブ)>

 決勝戦の相手は、やっぱり美並カヌークラブでした。過去のH2Hで一度だけ勝利したことがありますが、出だしで先行できたことは一度もありません。しかも、今年は予選でも敗れてしまい、徐々に縮めていたつもりの距離を、再び離された感があります。正直、勝てる気がしません。
 しかし、ツキは我々にありました。準決勝のタイムで決まるコース選択権が、我々にあったのです。迷うことなく、左岸側を選択しました。これで、五分の戦いができるかもしれない。光明が見えてきました。スピードはほぼ互角、いや多分負けています。一回戦とは逆に、序盤早々でボートを右に寄せて、ガチガチの接近戦に持ち込むことができれば、勝機が生まれるかもしれません。

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 スタートラインに並ぶと、右岸側コースのほうが微妙に下流側に出ているように見えます。我々の選択した左岸側コースのほうがメインカレントに近いので、接戦になれば有利ですが、ぶつかり合う前に逃げられてしまえばナンセンスです。
 心臓は、バクバクです。

 スタートの合図。
 スタートダッシュは互角、かと思いましたが、僅かながら、しかし確実に美並カヌークラブが前に出てきています。

 しばらく併走状態が続く。
 このままだと、ヤバい。許容範囲は、最大で半艇分でしょう。これ以上広げられると、ぶつかり合いになっても網から逃げられてしまいそうです。
 メインカレントに入る前に、こっちから仕掛けるべきか? 迷って判断が下せないでいるうちに、美並チームが寄せてきました。

 ヤベー、前を取られるー!
 しかし、ここで我々のボートは驚異的な伸びを見せ、一気に横並び状態まで戻りました。一ノ瀬のメインカレントにギリギリで間に合ったようです。助かった! 奇跡的としか言いようのないタイミングでした。

 そして、ついに激突。息をつく間もない攻防が繰り広げられる。馬首を巡らせ、干戈を交え、身を引き、横並びに駆ける。気分は、そんな一騎打ちさながらです。
 カレントに乗り、さらに延びを見せた我々のボートがついに半艇分リード。しかし激しい当たりに、パドルが思うように出せない。ついにボートは左に弾かれ、僅かに開いた隙間にねじこまれてしまいました。再び、並ばれる。

 また併走。
 一ノ瀬の核心部が近付いてきました。ここはハカリゴトを使おうと企んでいました。名付けて「陥穽の計」、相手をホールに落とし込む計略です。
 相手に付かず離れず、ホール脇ギリギリのルートを通過。右隣に並んでいた美並チームがホールに落ちる。よっしゃ、罠に嵌まったー!

 これで決まったかと思いましたが、一瞬で体勢を戻し、追いかけてきました。残念ながら効果は今ひとつだったようです。
 こちらが再加速する間にまたもや追いつかれ、後方からドーンと衝撃。差は約半艇分です。バランスを保つのに精一杯で、パドルは挿したまま動かせません。UNKO-MANが独りで漕いでる状態です。
 ただ、ポジショニングは悪くありません。このまま攻撃に耐え抜けば、きっとチャンスは訪れるはず。
 果たして一ノ瀬のエンド、最後のカレントを通過したところで、右側に付いていた美並チームはエディーに捕まり、痛恨のコースアウト。美並艇はほぼ停止、逆に我々のフネはぐんぐん加速してトップスピードに乗りました。

 ようやく、決着がつきました。
 それでも徐々に詰められ、背後のプレッシャーは凄まじいものでしたが、そのまま逃げ切ってゴール。

 スプリント、逆転優勝です。



 <3位決定戦>

 続いて行われた3位決定戦は、美並に敗れたあけぼのタイフーンと、我々が打ち倒した滝川クリステル(一橋)チーム。あけぼのチームの圧勝でした。

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 <ラフト部門RJ-1 3位決定戦>

 いっぽう、ラフトの3位決定戦は、日本女子代表「リバーフェイス」とリバーガイドチーム「ベクトルプル」の対決でした。
 えっ、リバーフェイス準決勝で負けたん?って驚きでしたが(予選のタイムトライアルは1位)、岡山大学OBチームが見事抑え、大金星をあげたようです。
 結果は、右岸側スタートだったリバーフェイスが見事なスタートダッシュを見せ、なんと接触なしで前を取ってしまいました。最終戦だけに乱戦を予想していましたが、一瞬で勝負が決まってしまった感じです。格好良かった。

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 <ラフト部門RJ-1 決勝戦>

 続いて行われたラフト決勝戦は鳥取大「ゴライアス」と、リバーフェイスを破った岡山大OB「特急しなのまち」。
 これも、序盤から圧倒的なスピードでゴライアスが前を取り、以後乱れることなくゴール。両戦とも、我々の泥仕合とは異なり、非常にクリーンな戦いだったなあという印象でした。

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【2009WWF インフレ部門 スプリント 予選】

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 余談ですが、なぜ「秒/100」の数値が3桁あるんでしょうか?
 うちのチームの場合、ゴールからスタートの時刻を引くと、4分22秒657となります。しかし、公式記録では、4分28秒657と、6秒加算されているにもかかわらず、1秒以下の下三桁はそのままで表示されているという、意味不明の計測の仕方になっています。
 (秒/100ではなく)秒/1000と考えて、百の位を秒に加算しないとすると、結構順位に変動がでますね。まあ、上位3チームに影響はありませんが。

【2009WWF インフレ部門 タイムトライアル・H2H 総合順位】

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  首位獲得とはいえ、予選で敗れたので、美並カヌークラブとの点差はたったの12ポイントでした。混戦が予想される明日のスラロームでコケた場合のバッファと考えるにはあまりに心許ない。ただ、格上相手に勝利できたのは素直に嬉しいことでした

 今日は酒がうまいなあと勝利の美酒に酔いしれていましたが、テンションがあがる前に猛烈な睡魔に襲われ、19時には寝てしまったようです。

タグ:レース
ニックネーム ラナ父 at 04:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 東海>長良川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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